社員3人のときから会社立ち上げに関わるインターン生山田さんへの公開インタビュー

 社員3人のときの会社立ち上げ段階からインターンとしてキャディ株式会社に参画していた山田さん。山田さんはインターンでありながらも、会社の経営層と同じ視座を持ちながら様々な経営課題に取り組んできました。今回は、そんな山田さんに実際にインタビューをし、大学時代からインターンすることの魅力に迫ります。

― 現在山田さんがインターンしているキャディ株式会社について教えてください。

 キャディ株式会社は「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションとして掲げ、製造業プラットフォームを目指しています。現在は、設計・調達・製造・販売というバリューチェーンの中で、特にイノベーションの進んでいない調達領域の課題解決に取り組んでいます。具体的には、お客様側には主に「早さ」、「安さ」、「手離れの良さ」の3つの価値提供をしています。今まで数週間かかっていた見積を独自のアルゴリズムを用いた自動見積サービスによって瞬時に価格を回答。全国600以上のパートナ―工場の中からその製品の加工を得意とする加工会社を算出し、最適なサプライチェーンの構築および発注を実現し納品まで行う仕組みです。また、数百種類の製品を一気にキャディに発注することで複数の加工会社との「取引コスト」が大幅に削減できるメリットもあります。

 受注側のパートナー工場様へのメリットととしては、相見積もりの手間なく安定的に自社が得意とする加工案件を受注できることです。通常、見積作成後に受注まで至るのは2割くらいしか無い。しかも見積は大半が経営者が行っており、経営者の時間の半分以上が見積に使われていると知った時は衝撃でした。そのような「見積もり地獄からの解放」という価値があります。また、キャディを通すことにより多くのメーカーから自社が得意とする領域で安定的な売上を立てることができることも大きなメリットの一つです。

ーどうしてキャディ株式会社に参画されたのですか。

 大学に入ってからはじめての年末に、今までの1年間を振り返ったときに、自分が何も成し遂げていないという虚無感に襲われたんですよね。そして、これからの人生をどう生きていくべきか真剣に考えました。「社会課題の解決に全力をかける」という人生にしたいと思いつつも、当時の自分はそんな将来像とはだいぶ程遠いところにいると思いました。そこで、「会社」がどのようにできてどのように伸びていくのかを内部で手触り感ある距離でよく知りたいと思い、、偶然の出会いから創業間もないキャディ株式会社に参画することに至りました。

― 山田さん自身がこの1年間取り組んできた経営課題を教えていただけますか。

 社員3人の会社立ち上げ段階のときから参画していたため、とても幅広い業務を経験しました。最初の1,2か月は、お客さん対応や、製品の検査や梱包をしていました。社会人として初めての電話対応はFAX広告のインク代を請求されるクレーム電話で始まり、2m超の金属板を狭い事務所に運び込む際に建物に傷をつけ深夜に管理人に怒られたりもして、「社会人って大変だなあ」と思っていました。あそこで強靭なメンタルを手に入れた気もします(笑)。他にも、充分なサイトもなかったところからウェブマーケティングをして製品のPRに取り組んだり、カスタマーサクセス部門で顧客のサポートに取り組んだりしました。そのあと1年間は、新規加工領域への事業拡大に携わりました。顧客もパートナ―もナレッジも何もないところからの立ち上げで、苦労したことや悔しい思いをしたことも多々ありましたが自分にとって一番大きな経験になっています。そして現在は顧客とパートナ―を橋渡しする部署を担当しています。スタートアップということもあり、日々の経営課題は目まぐるしく変わっていきましたね。この期間でこれだけの様々な課題に関わることができたのも、スタートアップならではの経験だったと思います。

― インターンを通じてどんな学びを得られましたか。

 大きく2つで、「企業価値」と「フォーカス」です。

 日々ビジネスと向き合う中で、企業価値とは、お客さんにどれくらい本質的な価値を提供するかということを強く実感しました。「便利だね」くらいではだめで、そのお客さんが抱える悩みの中でもTop3に入るくらいのものを解決しなくてはいけないということです。お客さんにとっての価値を追求する日々は、時にハードだと思ったことはありましたが、つらい・逃げ出したいと思ったことはありませんでした。とても充実した日々を過ごせていると感じます。

 次に、フォーカスすることの重要性ですね。スタートアップには課題しかないので、「あれやったらいいかも」ということは無限にあります。その中でも本質的に重要な課題を特定し、そこのみに集中する。限られた情報のなかで、仮説を置いて前に進みながら軌道修正していく。これを一般企業ではできないスピード感で行うことがスタートアップたるゆえんであり、調達した資金に対して負う責任だとも気づかされました。

― 当初は「起業」を考えられてる中でインターンに参画されたようですが、インターンを実際に経て現状の「起業」という選択肢をどれくらい意識されていますか?

 逆にインターンを経て、学生起業はやめようと思うようになりましたね。というのも、キャディの人と一緒に働く中で、ビジネスで大きなインパクトを残すことの難しさを痛感したからです。とても学生の自分ではなしえないと思ってしまいました。キャディもまだまだこれからなので、引き続き成長を引っ張っていけるように努力していきます。そして、将来的には自分で先頭に立って課題解決をするために、起業も含め様々な選択肢を検討したいと思っています。

―業務外でスキルアップや責任を果たすためのコミットはありましたか?

 インターンとプライベートの区別がついていないというのが正直なところでした(笑)。朝から晩までオフィスにいるときはもちろんのこと、、家に帰っては自主的にビジネス本や金属加工の分野の本を読んだり、YouTubeで関連動画を見て学んだりしていて、一日中キャディのことを考えていますね。もともと金属加工の分野は自分の専門外で、知識も全然なかったこともあり、キャッチアップには時間をかけていました。ただ、自分は極端に振り切れている例だと思うので、もしキャディでのインターンを考えてくれている学生の方がいらっしゃれば、その点は安心してください(笑)

―学生に一言お願いします!

 必ずインターンした方が良いとは全く思わないですし、具体的にこれやったほうが良いというのはないのですが、抽象的な大きい夢を持つ、無くても考えて捻り出してみることは大事だと思っています。自分の場合は、漠然とビジネスがどうやったら生まれるのかを知りたいという気持ちからインターンにコミットしました。何でも頑張れるというような、熱狂できる目標を持つことが大切なのではないでしょうか。

 ただ、現時点で夢や目標が考えられなかったとしても、何かを始めてみれば目標ができるということもあると思います。その中で、スタートアップでのインターンという選択肢もおすすめできると思います。

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短い時間ながら、スタートアップならではの様々な経験を通じて着々と夢に向かって進んでいる山田さんの話は大変刺激的でした。有り難うございました。

山田さんとインターンについて相談などしたい方は、Twitterで@d_yamadを検索!