機械学習エンジニアとしてのステップアップ、チーム開発も学べるインターンの魅力

世間でにわかに注目されているAIエンジニア。AIの社会実装が急速に進む中で、熾烈な開発競争にあるスタートアップで実際にインターンとして働いている学生はどんな日々を送り、どんな経験となりでどんな学びがあるのか。インターン経験が全くなかった学生と、修士課程での研究内容がインターン先の事業と同領域である学生、二人の例からエンジニアインターンの実態を迫ります。

(アダコテック)「産総研発 少量のデータでも異常をほぼ100%検出 検査・検品AI」
基本概要 
代表 河邑 亮太 
設立 2012 

サービス (どういうことやってる会社) 
基幹技術である「HLAC(エイチラック)」特徴抽出法を用いた異常検知技術により、製造業の検査・検品の自動化、生産設備の異常検知、及び、社会インフラの検査・異常検知等のサービスを提供している。

山川 拓人 さん

 電気通信大学 情報理工学研究科修士1年 研究分野:量子計算機のアルゴリズム

小野 拓也 さん

 東京大学 情報理工学系研究科修士1年 研究分野:工業製品の異常検知への機械学習の活用

AIソフトウェアでモノづくりの進化と革新を支える

―アダコテックはどのような事業をしているのですか?

山川さん:アダコテックは産総研が開発したのHLACという画像認識技術を用いて、工場内の異常検知等を行うシステムの開発・導入支援を行っています。

 例えば、工場内のラインに沢山ねじが流れてくる中、ラインを監視するネットワークカメラ等のセンサーデータからねじのゆがみや欠けている部分などを、画像認識技術を用いることで異常値として検知できます。

―アダコテックの異常検知技術の特徴について教えてください!

小野さん:ディープラーニングと比較してサンプルデータが少なくてよく、説明性があり、必要なCPUのコストが小さい面で優れています。現在アダコテックがフォーカスする領域では、同精度をDLより少ないデータで実現することができます。ただし、他のAI手法と同様にハイパーパラメータの設定が重要となります。、手動でのパラメータ設定は難しく、深層学習同様にパラメータを自動設定する仕組みが必要となります。同じデータで比較したことは無いですが、経験上、実タスクでは深層学習をhlacが精度で上回っています。

―アダコテックでの仕事内容を教えてください。

山川さん:私は、画像等の前処理としてあずかったデータをきれいにしたり、HLAC技術を用いて精度の高い良い結果が得られるのかを確かめたり、また自社のソフトウェアについてバグがないかをプログラムを組んで品質をテストしたりしています。

小野さん:私は深層学習とHLACの比較や部分的な融合を試しており、Proof of Concept(新しい概念が本当に実現・実装可能か、効果や技術的な観点から検証するプロセスのこと)、性能検証など性能に関わる仕事をしています。

初めてのインターン

―お二人がインターンに参画されようと思ったきっかけはなんでしょうか?

山川さん:2019年5月、研究室の先輩からの紹介で入りました。元々データサイエンスに興味があり、アダコテックではHLACという技術でデータ解析を経験できることにも魅力を感じました。

 初めてのインターンでプログラミング未経験の中でやっていけるか不安でしたが、インターン先に研究室の先輩がいたことでハードルが少し下がりました。また、求められるスキルもわかりませんでしたが、先輩にインターン参画前に  どういった業務内容か直接うかがいましたし、インターン中も多くの質問に答えてくださったので助かりました。

小野さん:2019年10月、ゼミで研究内容を発表していたときにアダコテックの関係者の目に留めていただき、インターンしてみないかと持ち掛けられて、そのまま参画しました。研究が異常検知なので、その延長線上で仕事もできて、給料ももらえるのは良いなと思いました。研究と同じことをやっているので知識面ではそれほどギャップを感じることは少なかったです。

―山川さんは、大学院で研究されていることと業務内容が違うとお聞きしました。業務に必要なプログラミング・機械学習の知識やスキルは、どのように身につけたのですか?

山川さん:普段の研究は量子計算機なので、今の業務と異なるコンピュータを利用しており直接関係はないです。ただ、元々、データサイエンティストへの興味があったのでインターン以外にオンライン講義・SIGNATEなどのコンペへ参加してきました。、その上で、今回のインターンで実務経験を積みでスキルを伸ばしました。競技プログラミングは実際の仕事にも役立つことが分かったので社会人になっても参加し続けたいです。

―小野様は大学院で深層学習の研究をされているとお聞きしました。ご自身の研究と業務との関連性はありますか?

小野さん:データセットとしても実データに近い設定のものが提案されたりして、研究と現場のギャップは少なくなっている気がしていましたが、研究とインターンで同じ領域に取り組むことでアカデミックと産業適用の観点、二つの側面から見れ、研究と現場の技術がそれぞれどう役立つか見えてきました。アダコテックでの研究開発もされている方がいて、特許も出されていて、研究開発と社会実装の両方が行われてるのを身近で見ることができます。

また、深層学習は現場だとブラックボックスで、異常の解決方法が分からず、実際のフィードバックに繋がらない点が今の深層学習では足りていない点だということが、インターンを通じて、分かりました。

学業との両立、インターンでの学び

―学生生活とインターンは両立できますか?週どれくらい働いていますか?

山川さん: シフトの組み方は柔軟で、インターン生も研究就活の忙しさに応じて自分で働く時間を申請できます。曜日だけでなく働く時間帯も柔軟に変更出来るので他のバイトより両立しやすいですね。

 小野さん: 週二日という目安はありますが、シフトはとても自由に組むことができます。また、急な予定が入ってしまった場合でも事前に連絡すれば勤務時間の変更が可能です。(リモートワーク中の)現在もSlackで柔軟にやりたい時間を報告してできますし、空いた時間でやりたいなというインターン生にとっては便利な働き方ですね。

―二人とも参画して、半年以上経ちますがどのような学びが大きいですか?

山川さん:プログラミングの経験もそうですが、社会人とのコミュニケーションとの取り方を学びました。社員さんからの仕事の依頼について、内容を理解してタスクに落としこむ必要があります。その中で自分の疑問点を分かりやすく言語化して社員さんに質問したり、あとはプロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーションの取り方が身につきました。

普段、社会人の方とコミュニケーションを取る機会はあまりないので、このようなコミュニケーションを取る機会ができたのはインターンのおかげですね。このようなコミュニケーションスキルは、将来役に立つだろうなと感じますし、就活でもアピールできたのは良かったです。

小野さん:自分でも趣味でコードを書いたり機械学習のコンペなどにも参加したことはありましたが、チーム開発の経験はインターンを始めるまでありませんでした。メンターに対して、今の作業が何で何日後までどこまで行う必要があるのか伝える意思伝達のコミュニケーションを考えることや、自分からのアイデアをどうやって伝えたら納得してもらえるか考えることは、インターンシップの体験からでしかとら得られない部分で、そういう経験が積めた点は良かったです。

―将来スタートアップで働きたいと思いますか?

山川さん:将来的には視野に入れていますね。裁量権が大きく、それに伴ったやりがいもあると認識しています。コーディングに限らず、システム設計や顧客とのコミュニケーションなど様々なタスクに携わり、業務の全体像を把握しながら働き続けられることに魅力を感じています。アダコテックもいいですが、新卒採用は現在募集していないんですよね(笑)。 将来は、コンペで優勝したり、アプリを開発して多くの人にダウンロードされるなどの実績を残したいですね。

小野さん:アダコテック含め、スタートアップのエンジニアは、精力的に働く人が多いイメージです。人数が少ない分、一人ひとりの責任は大企業よりも格段にあるはずで、そのあたりが理由なのかもしれないですね。

先輩にも大手企業で働いた後スタートアップに参画する進路をとる方が多く、自分も将来の進路としてスタートアップを視野に入れています。深層学習が社会で活用されていない、応用されていない分野もあり、仕事内容も面白いため、スタートアップで働くことには魅力があると思います。そのときに自分という人材がまだ求められるようだったらアダコテックなどの機械学習ベンチャーに参画したいという思いがあります。

【インターン】(ひとこと)  
メンターは距離が近くて相談しやすく、会社の規模が拡大する中でも密なコミュニケーションを常に取ろうと努力をされていました。また、各インターン生に依頼するタスクも個人の能力に合わせてセットされるとの事。小野さんからは「全くの初心者が機械学習のインターンをするのは難しいと思いますが、アダコテックではカジュアル面談というのを頻繁におこなっています。もし結果が実を結ばなくても、フィードバックをもらった後にもう一回挑戦することが許される環境なので、ぜひ挑戦していただきたいです。」とのアドバイスを頂きました。 山川さんからも「ホームページだけだと雰囲気がわからないので、まずはカジュアル面談でオフィスに来てもらえるとオフィスや、社員・インターン生の雰囲気を感じる子ができ、働いたときのイメージが湧くのでおすすめです。と一言頂きました。 

アダコテックで現在募集しているインターン業務は以下の通り
● 機械学習・Webエンジニア
【求めるスキル/経験】・機械学習についての基本的な知識・C++ or Pythonでの実装経験 (C#/Windowsアプリケーションの知識があれば歓迎)・何らかのアプリケーションの実装経験(C++に限らずWeb言語でもOK)・短期間で成長したい方、新しいチャレンジを楽しめる方

(ひとこと、ライターからの応援メッセージ) 企業で働くエンジニアとして不可欠なチーム開発の経験でスキルアップできる長期インターンで、最先端の分野で開発競争や顧客と向き合う経験を得られるのは魅力的ですね。カジュアル面談含め気になったらまずは応募してみましょう!インターン応募はこちら(https://adacotech.co.jp/recruit_joblist/1331